デザインポリシー

「いき」

ちょっとばかり固い言葉に思えるかもしれませんが、「いき」とは、「意気地」「いなせ」にも通じる言葉で、箱根を越えた東にある江戸文化、いわば日本人が持つ独特の感性です。

「宵越しの金を持たぬ」と言う気風と誇りが「いき」であるとされた江戸の文化を支える独自の感性が感じ取れます。それは、京の「雅」の文化とは異なる文化を作り上げてきました。
「上品でもなく」「さりとて下品でもない」そんな立ち位置が、「いき」のポジションと言われます。近づきすぎても「野暮」になる。そんな「つかず離れずの絶妙な間合いが「艶を生む」独自の美意識にもつながります。

私たちの考えるデザインポリシーは、そんな「いき」のリソースから生まれます。

人と人の間合い、モノとモノの間合いは、小さい店でも大きなお店でも、変わることはありません。プランを作る前にお店のコンセプトが大切であるように、客席構成を考えるとき、同時に立体的なイメージを想起しながら、お店の味、カタチを作っていくこと、そしてお客様の思いがカタチとなって反映されていることが大切です。

外から見せるデザインが、「洋の美しさ」であるとすれば、「和の美しさ」は、内から外観を見る美しさ、視点の違いが美意識の違いとなって表れるように、「いき」というフィルターを通せば、その映り方も表現力、そして伝わり方も変わっていきます。

私たちニチメンデザインは、「いきをカタチにする」をポリシーに据え、日本が培ってきた「いき」の感性やそれを支えてきた日本の文化を食のシーンを通じて、世界に伝えていきたいと考えています。