お知らせ&コラム

「割烹 熱海」 リニューアルオープン店舗設計施工

103年の歴史ある店舗のリニューアル工事

大正6年に創業した割烹熱海。割烹旅館として103年間営んできましたが2021年に小規模リニューアルオープンに向けて一度閉店する事となりました。そこで弊社が「割烹熱海」のリニューアルオープンにお手伝いさせて頂く事となりました。今回は「割烹熱海」リニューアルについてどのようにお店造りを進めていったのかをお話したいと思います。

内装材を新店舗に引き継ぎたい

今回新店舗となるところは本館ではなく車庫及び倉庫として使用していたエリアになります。約30坪の面積を利用してどのようなお店にするかの打合せが始まりました。打合せを進めていく中でお施主様から「今の店で使っているものを再利用できないか」というご要望がありました。その中には猪の目障子枠、秋田杉の格子戸や透かし彫り欄間がありました。今までのお店とは違ってカウンター席のみの店舗で小規模になり少しモダンな感じを持ちつつこれらのアイテムをバランスよく取り入れる事が今回のプロジェクトで重要な要素となりました。

豆知識「猪の目ってなに!?」

先程、お施主様より「今の店で使っているものを再利用できないか」というご要望がありその中に猪の目障子枠があるといいましたが、少し猪の目障子枠についてもお話したいと思います。猪目(いのめ、いめ)とは、ハートの形をした日本古来の文様。猪の目と書くがモチーフは定かではない。他に猪の目、猪ノ目とも書く。 火伏魔除けとして神社などの建築物に設けられる。また魔除けの装飾として古墳時代もしくは奈良時代から柄頭など刀剣や小刀の刀装具などに彫られることもある。wiki参照

との事で神社やお寺に行った際はハート型を探してみると楽しいかもしれませんね

工事スタート

打合せも進んで工事内容が決まり、いよいよ工事スタートです。 今回の工事では全て新規材料ではなく今までのお店から取り外して使用するものが何点かありました。それらを新店舗に取付できるように切断したり欠き込みを入れたり現場で加工を行っていきました。また、もともと車庫・倉庫としての用途だった為、飲食店としての設備が整っていなかったので一次側の工事も発生していました。

完成

打合せから工事と様々な事進めてきていよいよ完成です。レセプション初日には立会もさせて頂きましたが数々のお祝いのお花が届いていました。小規模リニューアルしメディア取材の依頼も多々受けている「割烹熱海」の今後が気なりますね。